愛おしかった松子の一生
2006年 10月 04日
「嫌われ松子の一生」 山田宗樹(幻冬舎文庫)上下読み終わりました
前評判も高かったし、映画でも話題になっていたから
どんだけ転落な話しなんだろうと思ってましたが
アタシにはそんなに悲惨な話には感じなかった
むしろ、松子に愛おしさを感じた
人から見れば、運がないとか、男を見る目がないとか
情に流されてる莫迦だとか言うかもしれない
でも、そこには人を信じてしか生きていけない彼女の生き方がある
利発で手先の器用な彼女が、器用に生きていけない
世の中にも往々にしてある話じゃないだろうか
そして、嫌われるどころか、うんと色んな人に愛されていた人生だったのではないか
そのことに気づかずに死んで行ったように思えるところが切ないけど、
でもその切なさを、最後に甥っ子の笙の存在が救ってくれる
読み終えた後には重苦しい気分など全くなく、
かえって爽快な気分にさえなった
来月にはTVでドラマも始まるらしい
映画では監督をはじめ、キャストもかなり個性の強い面々が顔を揃えてみたいだが、TVのは少し柔らかい感じのキャストになっている
内山理名がどこまで松子に近づけるかも楽しみだし
笙の役をやる小柳友くんの演技にも注目♪
この人、ブラザートムの息子なんだってね
余談ですが、こういう本を読むときに、
その場面場面の情景って頭にもの凄く浮かんでくる?
アタシはもの凄く浮かんでくるんです
作者の描写がきっと巧いからなんだろうけど、部屋の作りとか間取りとか、電球の色とか、そういうのがもの凄く見えてくる
登場人物の顔とか雰囲気もなんとなく想像したりする
きっとこんな顔、とか・・・
だから、映像化されるのが楽しみでもあったりして、
ドラマが始まる前までになんとか読み終えたって話でしたw
by sakichan3936
| 2006-10-04 23:24
| びーママのつれづれ